アクションだよ、全員集合!『エクスペンダブルズ』

  • 2018.01.16 Tuesday
  • 20:30

原題 The Expendables

製作 アメリカ(2010)

監督 シルヴェスタ・スタローン

出演 シルヴェスタ・スタローン、ジェイソン・ステイサム、ジェット・リーetc

★★★★☆

【あらすじ】

アメリカのニューオリンズを拠点とする、精鋭揃いの傭兵軍団「エクスペンダブルズ」。バーニー・ロス(シルヴェスタ・スタローン)率いるチームは、海賊から人質を奪還する任務のためにソマリアへ向かう。任務は成功したものの、薬物依存症であるメンバーのガンナー(ドルフ・ラングレン)が暴走を見せたため、バーニーは彼をメンバーから外すことを決める。後日、チームの仲介人であるツール(ミッキー・ローク)からの話で、バーニーは謎の依頼主であるチャーチ(ブルース・ウィリス)の元へ行く。中南米の島国・ヴィレーナ島の独裁者ガルザ将軍(デイヴィッド・ザヤス)の排除を依頼されたバーニーは、相棒のクリスマス(ジェイソン・ステイサム)と共に島の偵察に向かうのだが…。

 

「名だたるアクションスターたちが一挙に揃ってドンパチやりまくるアクション映画」。世界中のアクション映画ファン並びにおっさんたちが夢を観ていたに違いない。そんな期待に応えるかの如く、我らがスタローン隊長がやってくれました!本作はハリウッドアクションの頂点に君臨するスタローンが監督・主演の両役を務め、80年・90年代のアクション映画を支えてきたアクションスターたちが大集合した、問答無用のオールスタームービーである。タイトルのエクスペンダブルズとは、「使い捨て、消耗品」を意味する。

 

スタローンの呼びかけに応じたスターたちは、いずれもそうそうたる面子ばかり。ジェイソン・ステイサムジェット・リーをはじめ、ドルフ・ラングレンスティーブ・オースティンゲイリー・ダニエルズミッキー・ロークなど!そして短い時間でありながらも、ブルース・ウィリスアーノルド・シュワルツェネッガーまでもが特別出演している!!! スタローン、ウィリス、シュワちゃんが3人で会話をするシーンは、ファンにとっては特にたまらないだろう。他にもジュリア・ロバーツの兄エリック・ロバーツ、元UFC世界ライトヘビー級王者のランディ・クートゥア、元アメリカンフットボール選手のテリー・クルーズなど、演技面での実力者やスポーツ界からの面々も招集されている。これだけの面子となると本来、とてもキャストの出演料はまかないきれない。そんな1番の問題点を、スタローンの人脈の広さ、そして熱い人望から、いずれも通常では考えられない破格の低ギャラにて出演を了承したそう。

 

筋肉と爆発が詰まり、銃撃・格闘・カーチェイスなど、80年代を思わせるような怒涛のアクション。スタローンが長年こういうのやりたかったんだろうなーってのがよく伝わってくる。ストーリーの中身はあってないようなものだけど、そこもまた80年代らしい要素だと受け止めればさほど気にはならない。主要キャストが多いながらも、それぞれが潰されることなくしっかりと見せ場が用意されている。例えばリンチェイ演じるヤンは背が低くてイジられるとか、ドルフ演じるガンナーは薬物依存症だとか、ランディ演じるトールの潰れた耳だとか、演じる俳優たちの実際の姿や過去が取り込まれていて、それぞれの個性が増している。

 

ただ、アクションの映し方がちょっと…。悪いわけじゃないんだけど、アクションシーンの画面切り替わりが速いこと速いこと。『ランボー 最後の戦場』を観て分かるとおり、スタローン監督作品で目立つのは残酷描写とアクション中の画面の切り替わりの速さ。何かのメイキングで「カメラを素早く切り替えることによってスピード感を出している」とスタローン本人が説明してたような気がするけど、これではその場で起こっている状況がかなり分かりづらい。特に格闘シーンや夜間の戦闘シーンではそれが致命傷となっており、香港のアクション映画を観慣れているような人にとってはしんどいんじゃないだろうか。

 

さて、個人的に最も注目したいのは、なんと言ってもリンチェイの活躍だ。中国市場を視野に入れたキャスティングでもあると思うのだが、中国武術・カンフーの使い手として欠かせない存在となっている。本作ではザコ敵の他にも、VSドルフ・ラングレン、VSゲイリー・ダニエルズ(ハリウッド版『北斗の拳』のケンシロウ、『シティ・ハンター』ジャッキーと闘った金髪の殺し屋など)といった夢の対戦カードが用意されている。倒れたリンチェイのシャツ越しにもわかる、彼の胸板の厚さはファン必見。自分より一回りも巨体なスティーブ・オースティンを一撃で沈めるシーンは、一瞬ながらも大興奮。実に惜しいのが、上記の通り速すぎる画面の切り替わりのせいで、リンチェイの持ち味である流れるようなカンフーがほとんど活かされてないこと。改めて、ハリウッドでは長い格闘よりも数発で相手を倒すスタイルが重視されていることが実感できる。本シリーズは現在3作あるが、最もリンチェイの見せ場が多いのは本作である。

 

一昔前まではこのキャスティングを実現させることは不可能だったはず。それを乗り越えて本作完成させたスタローンの功績はデカい。お祭り騒ぎこそがオールスタームービーの醍醐味でもあると思うので、理屈抜きで楽しみましょう。

 

↗90年代半ばに大人の事情で共演話が立ち消えになってしまった2人が、こうして同じ画面に収まっているのはなんとも感慨深い。

 

 

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