ライトの変顔の破壊力『Death Note/デスノート』

  • 2017.09.24 Sunday
  • 19:00

JUGEMテーマ:映画

原題 DEATH NOTE

製作 アメリカ(2017)

監督 アダム・ウィンガード

出演 ナット・ウルフ、キース・スタンフィールド、マーガレット・クアリーetc

★★☆☆☆

 

警察官の父親を持つ高校生のライト・ターナー(ナット・ウルフ)は、他の生徒たちの宿題を代行して代わりに小遣いを稼いでいた。突如振り出した雨とともに、上空からライトの足元にあるものが落ちてくる。ライトが拾い上げたのは、「デスノート」と書かれた一冊の黒いノートであった。その後、宿題の代行が教師にばれたライトは教室で居残りをすることに。そこへノートの持ち主だと言う死神のリューク(ウィレム・デフォー【声】)が現れ、デスノートに名前が書かれた人間は死ぬと説明し、ライトにノートを使うように促す。ライトは試しに、不良の同級生の名前と死因を書く。すると、その同級生は書かれた死因の通りに死亡した。デスノートの力を確信したライトは、過去に自分の母親を殺しながらも無罪となっていた犯人も死に至らしめる。その後ライトは自らをキラと名乗り、ノートに犯罪者の名前を書き続けていく。

 

日本の大人気漫画『デスノート』を原作とし、ハリウッドがリメイクしたのが本作。オンラインストリーミングサービスのNETFLIX、通称ネトフリによって製作されたため、現状で本作を観るためにはネトフリに加入する必要がある。独占配信ってやつね。『デスノート』がハリウッドによってリメイクされるって話は結構前から聞いてたから、作品完成に至るまでは結構な年月がかかった模様。

 

俺も原作のファンであり、ハリウッドリメイクされる『デスノート』を密かに楽しみにしていた内の1人だ。しかし!満を持して観賞した結果、他のハリウッドリメイクされた日本の漫画を原作とする多くの作品と同じく、安定した「コレジャナイ感」満載の残念なものだった。デスノートの基礎的なルールや主要キャラクターたちの存在を除いては、キャラたちの性格、ストーリー展開などは原作からかなりの変更が加えられている。

 

まず、『デスノート』の魅力の1つであるライトとLの「頭脳戦」が、完全にもみ消されて全く展開されない。これはいただけないね。そもそもデスノートを所有するキラであるライトと、それを追う名探偵のLがなんといずれもバカ。…いや、バカではないけど、とても頭脳戦ができるような器用さのあるキャラには感じられない。ライトが頭を使うのはせいぜい終盤のみ。テストで全国1位の成績を持つ天才でもなければ、テニスが得意でもなく女子にモテるわけでもない。序盤の内に平気で自分の正体をミアに教えて自慢し、しまいにはリュークを見て女みてえな悲鳴を上げる始末 笑 対するLは、特に隠れるわけでもなく顔を出して平気で街中を歩き、平静を欠いて取り乱す有様。演じるのが黒人俳優なのはちょっと驚いた(なんとなくウェズリー・スナイプス似てる)が、それに対してとやかく言うつもりは特にない。原作の弥美沙のポジションであるミアはアイドルではなく普通の高校生。ミアがデスノートに賛同する動機があまりにも薄すぎる、ないも同然。

 

この作品、割と生々しいグロ描写がふんだんに盛り込まれている。特に最初にノートに書く死因で巻き起こる死亡事故は、グロ耐性がない人が観たら気分を悪くするほどだ。ここにこんなに高レベルなリアリティを取り込まなくても…。力を入れる点を間違えてる気がする。ライトとLの対決には前述したとおり、頭脳戦はほぼ展開されない。代わりに鬼ごっこチェイスが繰り広げられることになる。なんかいかにもランスルーアクションのレベルを高いものにしましたみたいな趣を感じるが、所詮は趣だけであり、『デスノート』にこんなフィジカルバトルは誰も求めてない。

 

唯一の救いと言えば、死神リュークの「声」だろう。リュークの外見は原作と比べてそんなに似てなくて、一言で表せば「ウニ」やね。そんなリュークの声を演じるのは、なんとウィレム・デフォー!『スパイダーマン』にてグリーンゴブリンとして悪っるい笑い声を上げていたあの名優が起用されているのだ。日本版のアニメや映画でリュークの声を務める中村獅童と声のトーンが非常によく似ており、これ以上ないハマリ役となっている。

 

少しだけ日本の東京が映るシーンがあるが、やっぱりアメリカ人が思い込んでそうな間違った日本像である。原作国の日本に対して敬意を表してるのかバカにしてるのかが分からん。これは劇場公開作品として、もっと力を入れて製作してほしかったなあ。『デスノート』の面白さを知ってしまっている日本人にとっては、残念ながら本作を楽しむことはだろう。『デスノート』を1ミリも知らない人が観たら楽しめるんだろうか。

 

最後に……。

 

 

 

 

 

 

 

以上、「これが本当にライトなのか!?」のコーナーでした。

 

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