衝撃映像満載『マッドマックス』

  • 2017.04.17 Monday
  • 20:30

JUGEMテーマ:映画

原題 Mad Max

製作 オーストラリア(1979)

監督 ジョージ・ミラー

出演 メル・ギブソン、ジョアン・サミュエル、スティーブ・ビズレーetc

★★★☆☆

 

荒廃した近未来のオーストラリア。路上では暴走族による凶悪な犯罪が多発しており、暴走族専門の特殊警察M.F.Pが彼らを取り締まっていた。ある日、暴走族のナイトライダーが警官殺しを行い、パトカーを奪って逃走した。M.F.Pに所属するマックス(メル・ギブソン)が愛車のインターセプターに乗り込み、ナイトライダーの追跡を開始する。恐れることなく冷静に距離をつめてくるマックスに恐怖を憶え、ナイトライダーは運転を誤って事故死する。ナイトライダーの仲間であるトーカッター(ヒュー・キース・バーン)はマックスへの復讐に燃え、仲間を率いてマックスの命をつけ狙うことになる。その襲撃は、マックスの仲間や家族にも飛び火することに…。

 

つい2年前にも新作(リブート)の『マッドマックス 怒りのデスロード』が公開されたばかりの本シリーズ。本作はシリーズの原点となるバイオレンス・カーアクションであり、ジョージ・ミラー監督とメル・ギブソンを出世へと導いた。個人的にあまりこのシリーズに思い入れとかがなかったから、本作を観たのは結構最近で、『怒りのデスロード』の予習のために観たという感じ。何よりも1番驚いたのは、メル・ギブソンの若さ!『リーサル・ウェポン』シリーズのイメージしか頭になかったのでびっくり。確かに面影はあるけど、何となく垢抜けない感じがある。それでも復讐に燃える静かな狂気を帯びた表情は、他のアクションスターにはないような持ち味だ。臆することなくギリギリまで危険を冒すチキンゲームで相手を攻めまくるマックスの勇姿には思わず興奮すること間違いなし。

 

荒廃した近未来、といっても、まだかろうじて現代社会の名残は残っている感じだ。本物の荒廃しきった未来を描いたのは、次作の『マッドマックス2』だろう。それでも本作に漂う世紀末感はかなり独創的だ。登場するほとんどの人物が、善人悪人問わず何かしらクレイジーな要素を持っており、マックスも含めてまさに狂気=マッドな世界観なのだ。中でも暴走族の面々が、容姿といい行動といい、一体どんなブラックな場所から引っ張ってきたのかと心配させるような奴らばかり。本当の役者なのかも疑わしい。マッドさに拍車をかける彼らの起用や演出といい、女子供にも容赦の無い異質な世界観といい、監督のジョージ・ミラーは他にはない個性的なものの見方を持っていることがよく分かる。強烈なカメラワークシーンがあるのも面白い。

 

世界観もマッドながら、映画製作としてやっていることも相当マッドである。本作の醍醐味であるカーアクションはまさにマッドな過激さを帯びており、これでもかという迫力に仰天した。だってクラッシュした車の細かい部品の一つ一つまでもがかなり派手に大破して飛び散るんだもの。本当の事故現場を観ていると錯覚しかねない。このある意味爽快感な映像は、当時のハリウッド映画では味わえない映像だ。例えば香港しかり、オーストラリア映画もハリウッドよりはアクション関連の規制が緩いんだろう。でも1番ヒヤッとするのは、終盤で族のバイクがクラッシュするシーン。この瞬間がスローモーションで映るんだけど、バイクから落ちたライダーの後頭部に、思いっきりバイクの前輪が(メット越しに)ブチ当たるんだよね。これは監督の演出プランにもなかっただろうな 笑 この映画で体を張ってくれたスタントマンたちに拍手を贈りたいのと同時に、無謀なスタントを仕向けた監督の人間性にブーイングを贈りたい 笑

 

劇中で、バイカーがバイクの後輪のみを動かし、前輪を中心にそのまま円を描くように回転してアスファルトにタイヤ痕を残す描写がある。この映画がきっかけで、日本ではそれまで特に名称の無かったこの技が「マックスターン」と名づけられたんだとか。世紀末な世界観も、『北斗の拳』など後世の非常に多くの漫画や映画に影響を与えたといわれ、そういう意味で本作の存在価値は大きい。世界観が非常に異質なので、観る人を選びそうではある。車とかバイクとかマシンが好きな人は多分気に入るだろう。どこまでも続く土地特有ののほほーんとした雰囲気とは正反対なオーストラリア産の作品でした。

 

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