スポンサーサイト
- 2019.10.24 Thursday
一定期間更新がないため広告を表示しています
- -
- -
- -
JUGEMテーマ:映画
原題 ハイキック・ガール!
製作 日本(2009)
監督 西冬彦
出演 武田梨奈、高橋龍輝、中達也etc
★★☆☆☆
お久しぶりです。最近会社でバタバタしていて、土日も仕事があったのでブログにほぼ手がつけられてない状態(汗 すみません。
松村空手道場の門下生である17歳の女子高生の土屋圭(武田梨奈)は、周りの男たちも顔負けの天性の強さを持っていた。しかし道場の師範である松村(中達也)は彼女の強さを認めず、地味な空手の型の稽古ばかりを命じていた。自分の強さに絶対の自信を持っている圭は、この扱いに不満を抱いていた。その腹いせと、自分が強いということを証明したいと先走る圭は、空手の強者から黒帯を剥奪し続けているアウトロー集団の壊し屋のスカウトを受けてしまい…。
武田梨奈という女優をご存知だろうか? れっきとした空手家であり黒帯保持者でもある彼女は、その類稀なる身体能力を武器にアクション女優として活躍している。もちろんアクションだけがすべてではなく、何本もの映画やドラマに主演や出演をしており、その演技力の幅は広い。有名どころで言えば実写版『進撃の巨人』にリル役で出演していたのが記憶に新しい(ただしこの映画は武田梨奈の持ち味を何一つ活かすことなく潰しこまれており、他にもクソ発言をした製作サイドの西村喜廣・作品とあらゆる面においてTHE駄作なので注意)連続ドラマ主演デビューを『ワカコ酒』でも果たしている。その勢いは止まることなく、韓国やインドネシア、タイ、ミャンマーなど、映画やドラマで世界に活躍の場を広げているのだ。日本を代表するアクション女優になってほしい、いや彼女ならその資質があると確信できる。
ちなみに、武田梨奈が大きく注目されるきっかけとなったのが数年前のこのCMだ。↓
可憐な姿からは想像もできない強烈な頭突き。文字通り破壊力抜群のこのCMを見たことある人もきっと多いだろう。
本作はこのCMよりも以前に撮影されたものだが、当時現役の女子高生だった武田梨奈のアクション能力を存分に堪能できるものとなっている。『ハイキックガール』とは名ばかりではなく、打点の高い強烈で綺麗な足技が多用されているのだ。武田梨奈以外に揃えられたいずれの役者たちも、本当に素晴らしいアクションを披露しており、実はアクションにおいては、邦画の中でも指折りのクオリティに入っていたりもする。打撃をマジで当てにいってる描写の数々も迫力満点。
でも作品として観ると、これら逸材たちのアクションがフルに活かされてるとは言えないんだな。ストーリーが分かりづらくて無茶があるものになってることを差し置いても、もう少しアクション映えする構成を考えてほしかった。本作の1番の特徴が、殺陣が終わった直後にその殺陣をスローや別角度にして2〜3度繰り返し流すというもの。『マッハ!』でも似たような手法がとられていたけど、あれと比べるとキレというか、テンポがあまりにも悪すぎる。しかもほぼ全ての殺陣にその手法が組み込まれているため、何回も長くて同じものを用意されるとさすがに観ていてしんどい。
途中からある理由で主人公が行動不能になり、代わりに主人公の師匠が登場し、中盤の見せ場はほぼ師匠オンリーになる。なんじゃこりゃ。これじゃ『ハイキックガール』じゃなくて『ハイキック師匠』だよ 苦笑 ガールって謳って、武田梨奈を押しに持ってきたんなら、しっかりと彼女に活躍の場を用意してあげにゃ。多分この師匠役の人、自分大好きなんだろーな。
映画の魅せ方が違っていれば、この映画ももっと良い意味で変わってたんだろうなあ。